紙ヒコーキと心中。

まいぺーすでのんびり屋。此処は、誰にも告げることの出来ぬ思いをブチ撒ける事に特化した掃き溜めのような場所。ですから、ミてもなぁんにも面白くありませんよ。…ああ、間違っても掃き溜めに鶴なんていませんので。というか鶴は逃げました。きっともう、戻ってこないでしょう。
まいぺーすでのんびり屋。






此処は、誰にも告げることの出来ぬ思いをブチ撒ける事に特化した掃き溜めのような場所。
ですから、ミてもなぁんにも面白くありませんよ。
…ああ、間違っても掃き溜めに鶴なんていませんので。というか鶴は逃げました。


きっともう、戻ってこないでしょう。
どうか安らかに。

どうか安らかに。

犬が、死にました。

死んでしまいました。
何が原因なのかはわかりません。
寿命だったのでしょうか。
それとも、何か病気に掛かっていたのでしょうか。
それとも、それとも、…わからないのです。
あの子は何故死んでしまったの?
もっと一緒にいたかったよ。
もっと構ってあげれば良かった、冷たくしなければ良かった、あの時こうしていればという後悔。
私が原因なのかもしれない。
犬達の喧嘩に私が腹を立てて、叩いてしまったから、冷たくしたから、死んでしまったのでは、と。
外に出たときに起き上がる気配がないから、おかしいなって。
ちょっと見てても動かないし、いつもなら一番はやく反応するのに無反応だし、なんでか分からなかった。
様子がおかしいとは思ってた。
けど、朝になったらまたいつものこの子に戻るだろうって。
思ってたのに。

他の犬がうるさいから外に出てみたら、横たわる添付の子(上のは母犬)がいて、幾ら待っても起きないの。
揺さぶってみても動かない。
そうしたら母犬もジーッと見だして。
本当にジーッと見てるんだよね。やっぱりなんか分かるんだろうな。
それで母犬は、その子の開いたままの口を舐めだして。
もう良いよって言うのにやめなくて。
ちょっとどうすれば良いのか分からなかったから、このまま放置して朝になって死んでるって聞かされるのもやだし、母の所に伝えに行ったけど、そこで初めて涙が溢れてうまく言えなかった。
急に来て泣き出したあたしを見て父も母もどうしたん?って心配してくれて、でも頑張って犬が死んでるって途切れ途切れに伝えて、母が見に行って、その間父はずっと背中をさすってくれていた。
でも涙は止まらなくて。
戻ってきた母には頭を撫でられ、泣きながらなんとか話して、そしたら母も泣きだして。
それから、あのままじゃ可哀想だからって大きいダンボール箱を引っ張り出して、その中にタオル敷いて、あの子を入れてやった。
母犬がずっと気にしてるんだよね。箱に入れても、ずっと。
他の二匹は不思議そうにこっちを見てて、姉妹が死んだこと、分かってないのかなって思った。

箱を家に持って入って、今にも起きて動き出しそうなあの子の首輪を外してあげて、撫でた。
撫でながら、ごめんねって。
幸せだったかって。
もっと一緒にいたかったよって。
もっと構ってあげれば良かったねって。
もっと散歩にも行けば良かったねって。
もっと、もっとって後から後から思って。
ごめんね。ごめんね。
今まで、ありがとう。
あたしは、幸せだったよ。

涙が止まらない。
こんなに悲しいなんて、思ってもみなかったし、まず、まだ若いのに死ぬなんて、思わなかった。
こんなに急に死ぬなんて、思ってもみなかった。
母は寿命だったんだよと言ってくれた。
父は自分を責めたらいけないと言ってくれた。
だけど、自分のせいかもしれないのに、責めずにはいられない。
ぽっかり穴が開いてるの。
笑えない。
本当は死んだって認めたくない。
死んじゃったんだよね、と呟いて、母が震える声でうんと言う。
もう生き返らんのよね、と呟いて、母が震える声でうんと言う。
分かってるよ。
でも、理解かりたくはない。
なんでもういないの?
あの子がいない。
いない。いないいないいないいない。
あんなに元気だった子が、もういない。
なんで?
ご飯食べてる時も、その後もいつも通りだったじゃない。
あの子は食いしん坊だったから、他の子のご飯を奪いに行ったり、他の子に近付いたら他の子が唸ってあの子も唸って、喧嘩になって、終わったあとにご飯が散らばってしまったのを無我夢中で食べて、…普通だったじゃん。なんで?どうして?
叱りついでに叩いてしまってから、なんか元気がなくなって、だからあたしのせいだって思って、でもこっちは怒ってるから、それが伝わって顔をあげないと思って、冷たくしてた。
他のにご飯食べさせる為にケージの中に入れてその時も普通そうだったのに、出さなかったら段々元気がなくなって、中で糞しちゃったりして、掃除するために出しても、元気がない。
すぐへたって、呼んでも反応がなくて、でも確かに生きてて、おかしいなってこっちも心配して声かけたり撫でたり触ったりして、一時のものだよねって家に入って何時間か経って雷雨で犬が鳴きだして、止まないからって出たら……。

あの子は家にいる他の子よりも元気で、元気過ぎるぐらいで、よく食べるしよく飲むし、今思えば何をするにも一生懸命な子だった。
呼んでもないのに嬉しそうに来ては甘えるし、すぐ膝に乗ってくるし、すぐ飛びつくし、あたしも止めろって言いながらも嬉しかった。
もっと、もっと何かしてあげれば良かった。
あの時叱らなければ、叩かなければ、閉じ込めなければ、喧嘩を止めてたら、あの子は死ななかったのかな。
ずーっと、元気なままだったのかな。
一緒に、いられたのかな。

母が帰ってきたら、あの子を庭に埋めようと思います。
うちの庭には、昔可愛がってた野良猫二匹が埋まってるから、何処に穴掘ったのか知らないけど、喧嘩しないと良いな。
土の中で喧嘩なんてする訳ないって、分かってるんですけどね。


あの子は、3歳と5ヶ月12日目でした。
人間で言うと28歳ぐらい。早すぎる…。


母犬があの子達を産む時にちょっとだけ手助けして、それからはずっと一緒だった。

安らかにお眠り。
ありがとう、まめちゃん。

2011年6月21日(火)、永眠。


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